2018.04.10

利用者の窓口「生活相談員」

生活相談員はさまざまな機関と連携!

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生活相談員とは

生活相談員の主な仕事は利用者と家族との相談業務やレクリエーションの計画と実施、市町村との連携、ボランティアの指導ですが、仕事の内容は事業所や施設の規模、種別、方針によって大きく異なり、また入所か通所か、老健か特養かでも大きく変わってきます。共通しているのは「相談員は外部機関との窓口である」ということです。
外部機関との窓口と言っても、利用者とその家族の相談窓口、職員や医療機関との情報連携窓口、行政機関との情報提供窓口と多岐に渡っています。また、クレームを受け付ける窓口も担っています。そのため、施設側からは利用者の対応窓口とみられてており、ベッドコントールといった稼働率管理も生活相談員も仕事に含まれています。仕事の内容から必然的に介護職員へ指示を出すことになるため、リーダー職の人がこの仕事を担う場合が多いです。

利用者やその家族との相談窓口としての業務

生活相談員は外部機関との窓口、という役割があるため相談業務が主な仕事です。
「利用者やその家族の相談窓口」として対応するのが、施設見学や面談です。初めて介護施設を利用する場合は、どんな施設でどのようなサービスがあるのかあらかじめ見学を希望する人も少なくありません。介護施設のサービス形態は複雑化しており、入所にかかる費用も所得によって変わるとは言え、そう安いものではありません。そのため、見学時には施設の料金や自治体が一部負担してくれることや利用までの流れを分かりやすく説明しなければなりません。また高齢化が進むにしたがって介護施設の数も飛躍的に増加しているため「施設に入るためには入居金がいる」「早めに申し込む方が良い」といったように誤った情報もたくさん出回っています。適切な情報を提供するように心がけましょう。
次に面談ですが、面談は入所するにあたって利用者やその家族、場合によってはかかりつけ医を交えて利用者が求めるサービスや家族の意向などの情報を収集します。

職員との情報共有窓口としての業務

利用者や家族との面談から得られた情報をもとにして、ケアマネージャーや介護職員、機能訓練士たちと情報を共有し、介護サービスを円滑に進めることができるよう意見を出し合います。また入所してからも、利用者の状態に変化がないかよく観察します。観察している中で変化を感じたら利用者や家族に相談しますが、特に変化がない場合も意見が収集できるよう積極的にコミュニケーションを取っていきましょう。なんでも気軽に話せる関係になることが大切です。

他機関との連携窓口としての業務

介護老人保健施設いわゆる老健は自宅に戻ることを目的とした施設です。そのため、老健での生活相談員の仕事は退所に向けて自宅の下見を行ったり、在宅ケアマネージャーと情報を連携したりと、家族が安心して受け入れられるように尽力します。
また、生活相談員は医療行為を行うことができないため、利用者の状態が悪化した時などスムーズに受診できるよう医療機関に情報を提供することもあります。
ショートステイやデイサービスなど在宅サービスを展開している事業所の生活相談員は常に在宅ケアマネージャーと連携して、利用者の生活や状態の変化に臨機応変にサービスを変更できるよう調整します。

介護業務は2割ほど

生活相談員は窓口業務が主な仕事ですが、だからといって介護業務をおろそかにしているわけではありません。生活相談員としての業務と介護業務の割合は働く施設によって異なりますが、介護職の仕事を理解していなければ相談を受けてもきちんとした答えを返すことができないため、ほとんどの施設では介護職と兼務しています。

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